DOBOOKS公式ブログ 同文舘出版

2011年06月28日

25字の本

さて始まりましたビジネス書編集部研修の最終週


昨日は自社広告を作っていました

自社広告とは、各書籍の最後にある、他の書籍の紹介ページです。
その書籍に近いテーマの既刊本や出たばかりの新刊を、数行でご紹介しています


基本的には、実際の書籍の帯や袖に書いてあるキャッチコピーや紹介文を基に、
大体25字以内で本の内容をまとめます。
以前に同じ書籍のリリース文を作ったことがあるので、そちらも参考にしながら、自社広告を考えました

しかし、短くまとめるというのは、リリース文とも違ってまた難しいものです
同じように本を説明するにしても、長さが違えば作り方が違います。リリース文ですと長く書ける分、社会状況について少し触れたり、「なぜそれが必要なのか」という根拠を示せます。

しかし自社広告ですと画像はなく、ほんの数行の言葉だけなため、
一言でニーズを喚起し、かつ本の内容を伝える言葉を考えなくてはならないのです。

そもそも帯や袖の文言は、ベテラン編集者が念入りに考えてつくられた、
本の内容を的確に伝え、読者の目を引き付ける言葉です。
すでにまとめられている言葉からさらに選ぶわけですから、あれもこれも入れたくなってしまい、悩んでしまいます。25字で本を伝えるのは思う以上に難しいのです。

しかし、リリース文であれ、自社広告であれ、「むずかしい!」と悩んだときに思い浮かべるべきことは、
変らないはずです。
それは、
「読者は何と書いてあったら読みたいと思うか」

です

考えても考えても、なかなか答えにたどりつけませんし、答えがあるものではありませんが、
考え続けることが大事ですね。
それはビジネス書でも専門書でも、本づくりをするうえで心に留めておかなければならないことです。

DO BOOKSを開く際には、最後の自社広告まで気をつけてみてくださいね(すべての本にあるわけではないのですが)。
そこには新たな本との出会いがありますよ


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この記事へのコメント

1. Posted by シャイなあんちくしょう   2011年06月29日 07:57
本の場合は、「何がどう書かれていたら、読者が読みたいと思うか」ということです。

これからは、専門書の編集でもこういうマインドが必要です。

がんばりましょう!
2. Posted by O関   2011年06月29日 18:29
毎回コメントありがとうございます!
専門書でも、「読者の方は本にメリットを感じるから手に取る」
ということは変わりませんよね。
専門書を作る際にも、必ず意識していきたいと思います。

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